鉢植えキウイ栽培 栽培ガイド

植え付け後の枝管理
オベリスク仕立ての枝管理はとてもシンプルです。
【オベリスク支柱に枝を這わせて誘引する】
基本的にこれだけです。
※肥料は緩効性肥料を3月・6月・8月ごろに木の状態にあわせて与えます。




果実の管理
早ければ、植え付け2年目から蕾が発生します。
きちんと管理を行い、美味しいキウイを収穫していきましょう。




人工授粉
花が咲いたら、果実をならせるメス品種の雌花の先端(めしべ)にオス品種の雄花の先端(おしべ)をこすりつけ、受粉を促します。
おおよそですが、1個の雄花で10個程度の雌花に受粉作業ができます。
本ガイドでは、受粉樹を準備できなかったり、受粉樹の開花のタイミングがあわなかった場合を想定して、花粉を別途購入した際の作業を紹介します。

①花粉の調整
花粉に増量剤として石松子(せきしょうし)を加えます。
石松子(せきしょうし)の希釈倍率は品種や花粉の発芽率によって様々。今回はおおよそ10倍希釈を目安に調整していきます。(石松子の説明欄に希釈倍率の説明があります。)
※石松子(せきしょうし)は増量剤としての役割だけでなく、花粉に色を付けて作業の目印とする意味合いもあります。



②人工授粉
耳かきのぼんてんや綿棒を使って優しく花に花粉をつけていきます。




摘果
キウイは受粉がしっかりできていれば、果実がたくさんつきます。
たくさん果実をならしていると、果実同士で養分の競合が起こり、果実が小さくなったり、糖度が上がりにくいため、摘果を行います。







キウイの適正着果量について
枝単位で考えて「果実1個に対し5枚の葉っぱ」が一つの基準です。
例えば、「15枚の葉っぱがある枝では3個まで果実をならすことができる」といったイメージです。
夏になると、果実もだいぶキウイらしくなってきます。
このまま秋の収穫適期まで大切に管理していきます。


収穫&追熟
収穫
秋になり、収穫適期になったら、収穫していきます。
収穫適期は品種にもよりますが、系統によって大きく分かれます。
●赤系:10月上中旬~下旬
●黄色系:10月中旬~11月上旬
●緑系:10月下旬・11月上旬~11月下旬



追熟
キウイは基本的に樹上で熟すことはないため、収穫したら、追熟させましょう。
※追熟(収穫後の果実を一定期間、置いておくことで糖度を増したり、果肉が柔らかくなるよう促すこと)


追熟期間・キウイとリンゴの割合の目安
●追熟期間の目安
赤系・黄色系品種:6日前後
緑系品種:12日前後
※収穫する果実の状態によって期間は前後します。一つの基準として考えてください。
●キウイとリンゴの割合目安
キウイ10個に対してリンゴ1個
追熟が進んでいるかは見た目では区別がつきません。
指で軽く押して感触で判断します、指で軽く押してみて、果肉がへこむ感じがしていれば追熟OKです。



ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
植え付け容器を大きくしていけば、木も大きく、収穫量も少しずつ多くなっていきます。
少しずつ容器を大きくして、ベストなバランスを見つけていただけますと幸いです。

ここまで読んでくれた方に、
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