第4章:果実の管理
枝管理の説明が終わったところで、次は果実の管理について!
早ければ、植え付け2年目から蕾が着いてくるよ。
実際に果実をならせるかは木の状態・自分の気持ちと相談だけど、今回は植え付け2年目からならせるね。
植えつけ2年目から収穫できるんか!
やったわい!


キウイの蕾かわええな。
わかる。蕾かわいいよね。
もちろん花もきれいだよ!


キウイは基本的に1品種では果実がつかないから、受粉樹を用意する必要があるけれど、受粉樹を準備できなかったり、受粉樹と開花のタイミングが合わなかったりすることもあるよね。
そういう時は花粉を個別で準備してしまうのも1つの手段だよ。
花粉はインターネットで調べればいろいろなところで販売しているよ!

今回は花粉を個別に購入した場合の人工受粉作業の流れについて紹介していくね!
まずは花粉の調整から!


まずは花粉に増量剤として石松子(せきしょうし)を加えていくよ。
石松子(せきしょうし)の希釈倍率は品種や花粉の発芽率によって様々。
今回はざっくり10倍希釈を目安に調整しているよ。
(石松子の説明欄に希釈倍率の説明があります。)
石松子(せきしょうし)は増量剤としての役割だけでなく、花粉に色を付けて作業の目印とする意味合いもあるね。

調整後の花粉はこんな感じ!
調整が終わったら早速作業していこう。


こんな感じで耳かきのぼんてんや綿棒を使って優しく花に花粉をつけていくよ。
石松子(せきしょうし)が目印になって、作業が終わった花は一目瞭然!


今回は作業説明のため、分かりやすいよう大量に花粉をつけていますが、
軽く花粉をこすりつける程度で十分受粉します。
今回は花粉を買ってきたけど、受粉樹があれば花粉の調整はせんでええよな?
もちろん!
受粉樹の雄花を果実をならせるメス品種の雌花にこすりつければOK!
普通は受粉樹を用意するから、今回紹介した花粉の調整作業はあんまりしないと思うよ。
1個の雄花で何個の雌花に受粉作業できる?
雄花の先端(雄しべ)を雌花の先端(雌しべ)にこすりつけることで受粉を促します。
おおよそですが、1個の雄花で10個程度の雌花に受粉作業ができます。
無事に受粉ができていれば、果実が成長してくるね。
ええやん!ええやん!


キウイは受粉がしっかりできていればたくさん果実がなるよ。
そのままにしておくと果実がなりすぎて、果実が小さくなったり、糖度が上がりにくいから摘果を行おう。
もったいななぁ・・・
せっかくだし、ぜんぶならそうや。
おっちゃん!ダメだよ!
無理して果実をならせると、美味しくならないだけじゃなくて木の衰弱を招くよ!
長くキウイ栽培を楽しむためにも、しっかり摘果を行おう!
欲は身を滅ぼすってことか。
キウイの果実は開花直後の果実肥大が収穫時の大きさに直結します。
可能な限り早めに行うことが大きな果実を収穫するポイントです。
遅くとも7月までには摘果作業を終わらせましょう。


↓

キウイは1か所から複数の花が咲き、複数の果実がつくんだ。
まずは1か所1果実に間引いていこう!


あとは奇形果や傷のある果実を優先的に間引いて、適正着果量まで果実数を調整!

キウイの適正着果量について
枝単位で考えて「果実1個に対し5枚の葉っぱ」が一つの基準です。
例えば、「15枚の葉っぱがある枝では3個まで果実をならすことができる」といったイメージです。
夏になると、果実もだいぶキウイらしくなってくるね!
このまま秋の収穫適期まで大切に管理していこう!


秋になり、収穫適期になったらいよいよ収穫だよ!
収穫適期は品種にもよるけれど、系統によってざっくり分かれるね。
系統別収穫参考適期
※キウイには大きく分けて3系統の品種があり、それぞれに特徴があります。
●赤系:10月上中旬~下旬
●黄色系:10月中旬~11月上旬
●緑系:10月下旬・11月上旬~11月下旬

じゃあ、早速収穫していこう。
りょうかいや!


きれいな果実やん!
これなら母ちゃんも喜んでくれそうや!
そうだね!
キウイは枝管理ができていれば、意外とお手軽にきれいな果実が収穫できるね。
収穫した後は果実を追熟させないとね、おっちゃん!
追熟?
収穫後すぐに食べれんのか?
キウイは基本的に樹上で熟すことはないから、収穫した後、追熟させないといけないんだ。
追熟とは?
収穫後の果実を一定期間、置いておくことで糖度を増したり、果肉が柔らかくなるよう促すこと。
キウイではエチレンによって人為的に成熟を促す方法がとられる。
キウイではエチレンの発生量の多いリンゴと一緒に貯蔵することで追熟を行うことが多い。


こんな感じでリンゴと一緒にポリ袋に入れて、リンゴから発生するエチレンで追熟を促すよ!
リンゴの品種は何でもいいよ!
追熟期間の目安とリンゴとキウイの割合はこちらをチェック↓
追熟期間・キウイとリンゴの割合の目安
●追熟期間の目安
赤系・黄色系品種:6日前後
緑系品種:12日前後
※収穫する果実の状態によって期間は前後します。一つの基準として考えてください。
●キウイとリンゴの割合の目安
キウイ10個に対してリンゴ1個
なるほどな。
その他に気を付けることはあるんか?
そうだねぇ。後は追熟中の保管場所かな?
追熟の適温は15℃~20℃とされるけれど、まぁ直射日光の当たらない室温であれば問題ないと思うよ。
りょうかいや!

追熟が進んでいるかは見た目では区別がつかないから、指で軽く押して感触で判断しよう。
指で軽く押してみて、果肉がへこむ感じがしていれば追熟OK!

おわりに

収穫したキウイ美味しかったわ!
普段スーパーでお目にかかれない赤系キウイに母ちゃんも喜んどった!
よかった!
果樹には「美味しいけど栽培しにくい」・「日持ち性が悪く、流通させにくい」といった理由から広まっていない魅力的な品種がいっぱいあるからね。
これぞ栽培の醍醐味やな!
そのとおり!
そういえば、母ちゃんが「美味しかったから、来年はもっと食べたい!」って言っとんじゃが、いけるかのう?
植え付け容器を大きくしていけば、収穫量も少しずつ多くなっていくと思うよ。
木の大きさ・収穫量をある程度コントロールできるのも鉢植え栽培も魅力だしね。
なるほどな!
母ちゃんと相談しながら、少しずつ容器を大きくして、ベストなバランス見つけるわ!
いいね!
とりあえず、今回は植え付け~初収穫までを紹介したけれどキウイ栽培は始まったばかり!
これからもしっかり管理していこうね。 おっちゃん!
せやな! これからもよろしく頼むわ!