はじめに
キウイフルーツは家庭果樹として人気が高い品目です。
ですが、つる性の果樹であるため、栽培には果樹棚や大きな栽培スペースが必要だと思われがちです。
たしかに、地植え栽培であれば、果樹棚・大きな栽培スペースが必要となりますが、
鉢植え栽培であれば、コンパクトに栽培することも可能です。
本テキストではコンパクトに栽培するのが難しいと思われがちなキウイ栽培についてストーリ形式でまとめました。
少しでもキウイ栽培の助けになれば嬉しく思います。
実際に栽培しながら植え付け~収穫までの過程をまとめていくよ!!
これを見れば、キウイ栽培の始め方・収穫までの道のりがイメージできるはず!!
会話調で説明した方が伝えやすいときは「近所のおっちゃん」が出てきます。
よろしく!!
この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。
動画の方が作業の雰囲気は伝わりやすいかもしれません。
キウイ栽培概要
栽培難易度(鉢植え):■■□□□(簡単)
収穫時期:10月~11月(品種による)
収穫までの必要年数:2~3年
1品種でなるか:×(基本的に受粉樹が必要)
※ニューエメラルドは1本でも果実がなるとされます。
↓受粉樹の組み合わせ例

おススメ仕立て方:オベリスク仕立て
受粉樹は基本的に
【緑系ならトムリ】【黄色系なら孫悟空】【赤系なら早雄】
と考えておこう。

栽培開始前の確認事項
本ガイドの栽培方法と実際の栽培状況を近づけることで、個別具体的な紹介を行います。
チェックリストに従って可能な限り栽培条件を近づけてください。
チェックリストに従って栽培条件を近づけてね。
ここがこのガイド最大のポイント!
□鉢植え栽培であること
地植え栽培の場合、植えつける環境に成長度が大きく変動します。
同じ鉢植え栽培とすることで栽培条件をガイドと近づけます。
□ベランダや軒下など雨が当たらない「雨よけ栽培」であること
雨よけできれば病気の心配が少なくなります。
つまり、失敗のリスクが減ります。
□仕立て方は「オベリスク仕立て」であること
仕立て方によって枝管理が異なるためです。
【コラム】キウイの着果習性
果樹栽培は「いかにして高品質の果実を安定して収穫するか」を最大目標とします。
そのためには「果実がどのように着くのか」を知る必要があります。
↓↓はキウイフルーツの果実のつき方のイメージです。

キウイは今年伸びた枝の第4~第5節まで各節に着果します。

そして、今年果実がついた節よりも根元の部分からは来年枝がほとんど発生しません。
キウイの【果実のつき方】と【発芽の特徴】を理解することが大切!
ガイド後半で詳しく解説するよ!