カキ

鉢植えカキ栽培 栽培ガイド

yakumokaju

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開心自然形に仕立てていく!

植え付け1年目の管理

植え付け1年目は木の骨格を作る年です

開心自然形の育成方法は

【植え付け1年目は3本~4本の枝を等間隔にしっかり育成していく】

基本的にこれだけです。

栽培管理のポイントは下記のとおりです。

  1. 枝の誘引(5月~)・追肥(6月)
  2. 追肥7月~8月
  3. せん定(12月下旬~2月下旬
開心自然形の成長イメージ

植え付け1年目の作業①

枝の誘引(5月~)・追肥(6月)

枝の誘引について

放っておいても、枝は思った方向へ成長しません。

誘引で枝を伸ばしたい方向へと導き、開心自然形に仕立てていきましょう。

誘引のポイントは「こまめに」・「無理なく」・「少しずつ」です。

植え付け1年目 4月30日の様子

枝の誘引方法は何でもよいですが、今回はリング支柱を使っています。

誘引はヒモを結ぶ足場探しに苦労しますが、リング支柱は高さや角度も調整できるので、初期成長時の誘引に役立ちます。

リング支柱を外す際に、リング部分をカットする必要があるため、その後はリング支柱として使えなくなります。

誘引作業は枝の成長にあわせて、都度行いましょう。

6月の追肥について

植え付け時に与えた肥料が切れてくる時期です。追肥を行い肥料分を補給します。

●肥料の種類:緩効性肥料

●肥料の量:肥料の種類によって散布量が変わるため、各肥料記載の使用量を参照してください。

植え付け1年目の作業②

追肥(7~8月)

7~8月の追肥について

植え付け1年目は、しっかり枝を育成したいため、必要に応じて追肥を行います。

●肥料の種類:緩効性肥料

●肥料の量:肥料の種類によって散布量が変わるため、各肥料記載の使用量を参照してください。

徒長枝が多く発生するなど、養分が供給過多になっている場合は、追肥は不要です。

植え付け1年目 8月13日の様子

リング支柱で枝を誘引していたので、枝の角度はいい感じです。

(枝の角度が癖付けできた時点でリング支柱は取り外しました)

あとは冬のせん定まで管理すればOKです。

植え付け1年目の作業③

せん定(12月下旬~2月下旬

しっかり栽培管理できていれば、1年間で木の骨格がおおむね完成します。

落葉後、1か月程度時間が経ったら、せん定を行いましょう。

せん定については動画の方が分かりやすいため、動画をご覧ください。

【女性は小さめの180mm NO.101】

【男性は200mm NO.103】がおススメです。

トップジンMペーストは人間で言う絆創膏のようなものです。

切り口はトップジンMペーストで保護してあげましょう。

これにて植え付け1年目の栽培管理は完了です。

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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