カキ

鉢植えカキ栽培 栽培ガイド

yakumokaju

カキは古くから家庭果樹として、なじみ深い果樹品目です。

ほとんどの場合、地植えでお庭や畑に植わっていると思います。

実は、カキは鉢植え栽培でも、しっかり収穫まで栽培を楽しむことができます。

「家でカキを栽培したいけれど、大きなお庭がないと難しい」

そんな悩みはこのガイドを読み終えたとき、無くなっているはずです。

この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。

動画の方が作業の雰囲気は伝わりやすいかもしれません。

動画制作中です。もうしばらくお待ちください。

カキ栽培概要

大別すると「渋柿」・「甘柿」に分類されます。

懐かしい甘さから秋になると定期的に食べたくなる果樹です。

栽培難易度も比較的低く、取り組みやすい品目です。

●基本的に全国で栽培可能ですが、「甘柿」は冷涼な地域だと「渋み」が残ってしまいます。

●1本でも果実はなりますが、受粉樹品種があると「実つき・味」がよくなります。

おススメ品種

富有(ふゆう)※完全甘柿

「食味良く作りやすい、果実の色も鮮やか」と優等生品種!

甘ガキが栽培できる温暖な地域では、有力候補!

太秋(たいしゅう)※完全甘柿

ちょっと作りにくくても、美味しい甘ガキが栽培したいならこの品種!

ナシのような触感は今までのカキとは別物!!

西条(さいじょう)※完全渋柿

食味極振りのロマン品種!

美味しい渋ガキならこの品種!! ただし日持ちしない!

栽培前の確認事項

本ガイドの栽培方法と実際の栽培状況を近づけることで、個別具体的な紹介を行います。

チェックリストに従って、可能な限り栽培条件を近づけてください。

□鉢植え栽培であること

地植え栽培の場合、植えつける環境に成長度が大きく変動します。

同サイズの植木鉢で育てることで「木の大きさ」・「成長度」をガイドと近づけます。

※栽培見本樹は、植え付け2年目まで体積10Lの植木鉢。植え付け3年目から体積50Lの植木鉢で栽培しています。

開心自然形であること

仕立て方によって枝管理が異なるためです。

同じ仕立て方に育成することで、栽培状況をガイドと近づけます。

コラム:水やりについて

鉢植え果樹を失敗する意外な原因が「間違った水やり」です。

水管理について「絶対にこう!」といった明確な基準はありません。

木の様子を確認しながら、感覚的に行うのが普通です。

この感覚が曲者で、栽培初心者は「水のやりすぎ」→「根腐れによる生育不良」→「水不足と勘違いして、さらに水やり」の負のスパイラルに陥りやすいのです。

基本的に鉢内部が乾いたら水やりをするわけですから、「視覚的に鉢内部の水分状態を知ること」ができれば、水やりの不安はかなり解消されます。

色々な商品が発売されていますが、個人的なおススメはキャビノチェ株式会社の「SUS TEE」です。

よければ鉢植え果樹に取り入れてみてください。

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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