「お家のシンボルツリーとなる果樹を栽培したい」
「果物の中でサクランボが一番好き!」
といった方にチャンレンジしてもらいたい品目です。
お家でもサクランボ栽培は可能だよ!
品目一覧はこの記事をチェック。
より詳しく知りたい場合はこちらの本もおススメ!
サクランボ栽培の難易度や栽培概要はざっくりこんな感じ!
栽培難易度:■■■■■(すごい難しい)
収穫時期:6月~7月
※品種による
収穫までの必要年数(鉢植え):3~4年
収穫までの必要年数(地植え):3~4年
おすすめ品種:紅きらり
栽培適地:年間平均気温が6~12℃の地域
※冬の休眠期に7.2度以下の時間が約1400時間確保できる地域
1品種でなるか:△(基本的に受粉樹が必要)
おススメ仕立て方:エスパリエ仕立て(鉢植え)
サクランボは他の果樹と比べて特に栽培が難しい品目です。
それは栽培に要求される条件が非常に多いためです。
栽培条件は下記のとおりです。
①水はけのよい土壌(鉢植え栽培の場合はOK)
サクランボは過湿を嫌います。
②冷涼な地域
サクランボは
「年間平均気温が6~12℃」
「冬の休眠期に7.2度以下の時間が約1400時間必要」です。
低温要求を満たせない地域では栽培は安定しません。
③雨よけ
果実の着色が始まると雨による裂果が発生します。
また病気のリスクも高まります。
基本的にサクランボは雨よけ栽培前提です。
④鳥よけ
鳥よけも必要です。
雨を乗り越えても、どこからともなく鳥がやってきて収穫間近の果実を食べてしまいます。
それ以外にも単純に作業量が多いので、総合的な難易度はかなり高め!
個人的には「紅きらり」を「鉢植え栽培」で「エスパリエ仕立て」にするのが良いのかな?と思ってるよ。
「紅きらり」なら受粉樹不要で1本から収穫できると言われているよ。
①シンボルツリーとして魅力的!
②果樹栽培のステップアップに!
おススメポイント① シンボルツリーとして魅力的!
「もしもお庭にサクランボの木があったら」
そんなことを想像した方なら魅力的に聞こえるはずです。
宝石にも例えられるキラキラした果実をたわわにつけたサクランボの木。
お庭にあったらどんなに素敵でしょう。
お庭にサクランボの木があるってすごいロマンあふれるよね。
おススメポイント② 果樹栽培のステップアップに!
どういうこと?
サクランボ栽培をつうじて果樹栽培の基本的な考え方が身につくからかな。
家庭果樹として人気の高い「カキ」や「イチジク」はほとんど手をかけなくても、収穫まで楽しめたりするんだけど、果樹栽培は「手をかけないと良いものが収穫できない」というのが基本なんだ。
サクランボはそもそも「ある程度手をかけないと収穫も難しい」・「栽培に知識と技術が必要」・「栽培適地が限られる」ことから、さらなるステップアップとしてチャレンジしてみるのも面白いかなって思ってるよ。
①栽培適地がかなり狭い
②雨よけ・鳥よけ必須
③基本的に受粉樹が必要
注意ポイント① 栽培適地がかなり狭い
サクランボといえば山形県。
山形県といえばサクランボです。
それには理由があり、
「年間平均気温が6~12℃」
「冬の休眠期に7.2度以下の時間が約1400時間確保できること」
「熟期の6月に雨が少ないこと」
この条件を満たせる地域が日本にはあまりないためです。
「この気象条件がクリアできないと適地ではない」っていうのが、他の品目には無い厳しい条件!!
年間平均気温はクリアできてなくても栽培はできるけど、7.2℃以下の低温要求時間を満たせないと栽培は厳しいかも。。。
注意ポイント② 雨よけ・鳥よけ必須
これはどうして?
サクランボは熟期が梅雨と重なるんだけど、熟してきた果実に雨が当たると果皮が割れちゃうんだ。
綺麗な完熟果を収穫するには雨除けが必須!
鳥よけも必須だよ。
サクランボは鳥よけしないと自分が食べる分がなくなっちゃうくらい鳥が来るんだ。
これは暖地サクランボを栽培したことある人なら経験あるかもしれないね。
でも大丈夫!
おススメの対策があるよ!
鉢植え・プランター栽培&雨よけ栽培
鉢植え栽培なら軒下など雨が当たりにくい場所でも栽培しやすいね。
コンパクトに栽培できるから鳥よけネットもかけやすいと思うよ!
注意ポイント③ 基本的に受粉樹が必要
これも意外と困る注意ポイントだよ。
サクランボは基本的に同じ品種同士では受粉しないんだ。
これを「自家不和合性」なんて言うんだけど、要はサクランボは異なる違う品種同士で授粉させてあげないと結実が安定しないってこと。
しかも、品種同士で受粉の相性があるから、組み合わせも気にしなくちゃいけないし。。。
やっぱり農家でもないのに、お家でサクランボ栽培は無理なんじゃ・・・
一番最初に「紅きらり」という品種をおススメしたのを覚えてない?
なんでおススメしたのかというと。
「紅きらり」はサクランボの中でも極めて珍しい1本で結実するサクランボなんだ。
というわけで、次はおススメ品種「紅きらり」について少し詳しく紹介するよ!
- 紅きらり
①紅きらり
おススメする理由は物凄いシンプル!
「1本でなる」これにつきるよ。
初めて果樹栽培をする時に恐らく一番悩むのが仕立て方です。
果樹栽培では着果習性を利用しながら品目ごとに仕立て方を変えていきます。
サクランボは独自の進化を遂げたせん定法がたくさん編み出されているけれど、
色々な流派があって情報量が多いから技術習得まで長い年月が必要だね。
どうすれば・・・
お家で栽培する場合は
「栽培管理のしやすさ」・「樹形のイメージがしやすい」
ことから
エスパリエ仕立て
一択なんじゃないかと思っているよ。
栽培実証中だから、確証はないけどまぁ大丈夫じゃないかな。
※こんなイメージです。Google画像検索で「リンゴ エスパリエ」と検索するといい画像がいっぱい出てきます。
【エスパリエ仕立て イメージイラスト】
【リンゴ エスパリエ仕立て(植え付け2年目)】
「エスパリエ仕立て」は骨格となる枝を水平に伸ばし、平面的に栽培していきます。
樹形のイメージがしやすいことが特徴です。
樹形の完成形がイメージできないと、どうやって仕立てていいか分かりません。
これが果樹栽培初心者には非常につらいのです。
完成形がイメージしやすく、おしゃれな「エスパリエ仕立て」なら栽培の敷居がグッと下がります。
今回は個別品目紹介:サクランボ
ということでサクランボ栽培を始める前の概要についてさらっとお話ししました!
品目一覧はこの記事をチェック!