鉢植え果樹栽培 重要害虫「カイガラムシ」対処方法

今回は果樹栽培でよく発生する重要害虫「カイガラムシ」の対処方法について語っていくよ!
カイガラムシについて



果樹栽培していると自然と発生する害虫、それが「カイガラムシ」
最初は少ないけれど、気が付くと大量発生する厄介な害虫。
種類が多く、いろいろな果樹で発生するよ。
カイガラムシ
植物にはりつき植物の汁を吸う害虫。
繁殖力が強く、しばしば大量発生し木を衰弱させる。
体がロウ上の被膜物質に覆われており、薬剤がかかりにくいことから防除が難しい難防除害虫。
冬に越冬し、越冬した個体が翌年の発生源となるため、冬の越冬期に駆除することが極めて大切。
越冬した成虫が産卵、第1世代→第2世代と年間数世代発生し、長期間被害を与える。

カイガラムシかぁ。
たしかにどこからともなく現れて毎年大量発生するんよな。
良い対策方法があったら教えてほしいわ。
カイガラムシ対処方法①「歯ブラシ」


まずはお手軽な方法から!
「歯ブラシでカイガラムシをこすり落とす」
単純だけど効果大!




かなりきれいに落とせるもんやなぁ。
これなら農薬を散布しなくていいからお手軽でええな!

結構いいでしょ?
鉢植え果樹であればこの方法でおおむね対応可能なんじゃないかな?
でも、
「地植え栽培などで大量に発生している場合」
「しっかり越冬害虫を駆除したい場合」は歯ブラシでは不十分!
カイガラムシ対処方法②「マシン油乳剤」


マシン油乳剤?

マシン油乳剤は農薬なんだけど、一般的な殺虫剤と違って神経毒ではないんだ。
機械油に乳化剤を混ぜたものだね。
「害虫の気門(呼吸口)を物理的に封鎖して窒息させる」物理的作用で殺虫するんだ。
仕組みが単純だから、耐性をもった害虫が生まれにくく、適切に使用すれば効果絶大!



マシン油乳剤の説明書を読んで、品目ごとに指定された倍率へ希釈したら、しっかりスプレーしよう!
カイガラムシにしっかりかからないと、カイガラムシを窒息させることはできないよ!
ここはしっかりね!

もう2つ注意!
①「マシン油乳剤は基本的に冬季散布のみ!」
(カンキツでは夏期の散布も可能ですが一般的に冬季です)」
②「希釈した薬液は使い切ること!」
間違っても河川などに流れないようにね!

あらかじめ使用量に当たりをつけて薬液を調整したほうがええな!
少ない薬液を正確に測るときはシリンジが便利じゃよ。


カイガラムシは越冬個体をいかに減らすかが重要!
冬にマシン油乳剤をしっかり散布していけば、被害を落ち着いてくると思うよ。

ということで今回は「カイガラムシ」の対処方法についてお話ししました。
