イチジク

プランターイチジク栽培 栽培ガイド

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片側一文字仕立てに仕立てていく!

収穫までの栽培管理

植え付け1年目は木の骨格を作る年です

片側一文字仕立ての育成方法は

【植え付け1年目は1本の枝を水平に育成していく】

基本的にこれだけです。

栽培管理のポイントは下記のとおりです。

  1. 枝の誘引(枝の成長にあわせて)
  2. 追肥(6月)
  3. 高温対策(7月~9月)
  4. 追肥(7月~8月)
  5. 芽傷処理(2月中下旬)
  6. 収穫(品種ごとの適期)
片側一文字仕立て 骨格育成のイメージ

今回はプランター栽培でコンパクトに仕立てていくため、植え付け1年目に枝を水平誘引すれば、木の骨格はほぼ完成します。

植え付け1年目の作業①

枝の誘引(枝の成長にあわせて)

【植え付け1年目6月の様子】

【植え付け1年目 8月の様子】

植え付け1年目の作業②

追肥(6月)

6月の追肥について

植え付け時に与えた肥料が切れてくる時期です。追肥を行い肥料分を補給します。

●肥料の種類:緩効性肥料

●肥料の量:肥料の種類によって散布量が変わるため、各肥料記載の使用量を参照してください。

植え付け1年目の作業③

高温対策(7月~9月)

高温被害について

プランターイチジク栽培にとって夏は試練の時。

プランター栽培や鉢植え栽培は夏の強い直射日光・高温の影響を受けやすいため、ガンガン日光の当たる場所に置いていると、あっという間にプランター内部が高温や水不足になり、イチジクが衰弱してしまいます。

高温被害にあう前のイチジク

高温によるダメージを受けた様子
被害が深刻になると、落葉&衰弱し、最悪の場合、枯れてしまいます。

高温被害や水不足被害を受けると、回復まで長い時間がかかります。

基本的には直射日光が当たりすぎない「半日陰」に置くのがおススメです。

「半日陰」の場所が無い場合は「アルミホイル」で対策を行います。

お手軽高温対策なら、アルミホイル!
鉢植え果樹栽培 夏の暑さ対策【アルミホイル】
鉢植え果樹栽培 夏の暑さ対策【アルミホイル】

植え付け1年目の作業④

追肥(7月~8月)

7~8月の追肥について

植え付け1年目は、しっかり枝を育成したいため、必要に応じて追肥を行います。

●肥料の種類:緩効性肥料

●肥料の量:肥料の種類によって散布量が変わるため、各肥料記載の使用量を参照してください。

植え付け1年目の作業⑤

芽傷処理(2月中下旬※地域によります

芽傷処理について

発芽を安定させるために行う作業です。

やるとやらないでは、木の生育に大きな差がでます。

植え付け1年目2月の様子

左)芽傷処理あり・右)芽傷処理なし (春の様子)

左)芽傷処理あり・右)芽傷処理なし (5月の様子)

詳しくはこちら!
知らなきゃ損!? 芽傷処理!
知らなきゃ損!? 芽傷処理!

芽傷処理は芽傷ばさみをつかうと作業しやすいです。

ブドウ用のハサミでイチジクも芽傷処理可能です。

これにて植え付け1年目の栽培管理は完了です。

植え付け1年目に木の骨格が完成するため、植え付け2年目は、木の骨格から発生した枝に果実をならしていきます。

木の骨格完成後、特別な栽培管理はなく、肥料管理も植え付け1年目と同様です。

そのため、本ガイドでは植え付け2年目の栽培管理は割愛し、収穫までジャンプします。

待ちに待った完熟イチジク!

収穫(品種ごとの適期に)

プランター栽培&片側一文字仕立て、では植え付け2年目の秋には収穫を楽しめます。

品種ごとの収穫適期と果実の様子を確認しながら、完熟イチジクを楽しんでください。

植え付け直後の様子

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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