プランターイチジク栽培 栽培ガイド

第3章:お手軽! 栽培管理
植え付け1年目の管理は【枝を水平誘引する】だけ!
ほんまにそれだけ? ちょっと半信半疑なんじゃけど・・・
その気持ちも分かるけど、まずはこのイラストを見てほしい!

今回はコンパクトさを重視した「片側一文字仕立て」として設計しているから、植え付け1年目に枝を水平誘引すれば、木の骨格はほぼ完成するんだ。
木を大きくする場合はさらなる骨格の育成が必要だけど、今回はそんなに大きくしないから、枝管理はとてもシンプルだね。
なんとなくイメージついたわ。
↓↓【植え付け1年目6月の様子】

順調に生育していれば、植え付け数か月でこのくらいになるね。
ここらへんで追肥しておこう。
6月ごろになると、植え付け時にあげた緩効性肥料が切れてくるからね。
「追肥」について
●追肥タイミング:6月
●肥料の種類:緩効性肥料でも速効性肥料どちらでもOK
●肥料の量:肥料の種類によって散布量が変わるため、各肥料記載の使用量を参照してください。
肥料の量は気持ち少なめがポイント。
緩効性肥料の方が栽培管理は楽だから、緩効性肥料でいいかな。
↓↓【植え付け1年目 8月の様子】

この時点で木の骨格はほぼ完成かな。
プランターイチジク栽培にとって夏は試練の時。夏場の高温で木が弱らないように注意しよう!
試練の時?なんでじゃ?
プランター栽培や鉢植え栽培は夏の強い直射日光・高温の影響を受けやすいからね。
ガンガン日光の当たる場所に置いていると、あっという間に鉢内部は高温や水不足になり、イチジクは衰弱するよ。こんな感じ↓↓


ひどいなこりゃ・・・
高温被害や水不足被害を受けちゃうと、回復まで長い時間がかかるから、しっかり管理していこう。
基本的には直射日光が当たりすぎない「半日陰」に置くのが良いんだけど、「半日陰」の場所が無い場合は、「寒冷紗」などで対策を行おう。
対策なしでのプランター栽培はかなり無謀だよ!
了解や!
↓↓植え付け1年目2月の様子

冬になったら、プランターイチジク栽培の【超重要作業:芽傷処理】をやっていくよ!
芽傷処理?なんやそれ。
簡単に言うと、発芽を安定させるために行う作業だよ。
やるとやらないでは、木の生育に大きな差が出るんだ。
芽傷処理をやるとやらないでは一目瞭然!
左:芽傷処理あり
右:芽傷処理なし のイチジクだよ
↓【芽傷処理比較試験 春の様子】

↓【芽傷処理比較試験 5月の様子】

芽傷処理でここまで発芽率が変わるんか!
こりゃ、やらにゃ損だな!
ね!
芽傷処理は専用の芽傷ばさみを使うとやりやすいよ!
芽傷処理
枝先端部以降の発芽を安定させるために行う処理。
時期は2月中下旬(地域によります)

【プランターイチジク栽培 片側一文字仕立て】は、植え付け1年目に木の骨格が完成するから、植え付け2年目以降は木の骨格から発生した枝に果実をつけていくよ!
ここまでくれば、収穫までもう少し!
おっちゃん、頑張ろうぜ!
せやな!
最後までよろしく頼むわ!
収穫:果実の成長にあわせて
おっちゃん! いよいよ収穫だよ!!
やっと。やっとや! これまで長かったなぁ・・・
植え付けの時はあんなに小さかった木がこんなに立派になって。

↓

収穫タイミングは品種によって異なるね。
品種の収穫適期を参考に完熟果を収穫していこう!


