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ブドウ 品種紹介 「ブラックビート」

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ブドウの品種紹介!

今回は「ブラックビート」

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まずはまとめから!

ブラックビート 品種紹介

とにかく着色良好。

黒系ブドウで問題となっている地球温暖化による着色不良(赤熟れ)が発生しにくい。

暖地では今後の黒系品種の主力として期待される早生系品種。

■収穫時期:7月下旬~8月中旬

■参考糖度:16度~19度

着色機能の高さに目が行きがちだけど、大玉で糖度高く、果肉もしっかりした歯ざわりでとても美味しいブドウだよ。

ブラックビート 食味総評

独断と偏見による食味評価!

あくまでも個人の感想!

糖度:★★★☆☆

酸味:★★☆☆☆

食味はピオーネよりも藤稔の形質を強く引き継いでいる印象。

ピオーネのような香り高さはありませんが、多汁でしっかりした果肉、食べやすい糖度から比較的あっさりした食味が特徴です。

一度食べ始めると止まらない美味しさがあります。

藤稔の特徴である「極大」の特徴も色濃く受け継いでいるため、粒も大きく多汁と相まってジューシーさを堪能できるブドウです。

ブラックビート 個人的おすすめポイント

黒系ブドウ最高峰の着色機能

「地球温暖化」によって黒系ブドウの着色不良が深刻になってきているから、これはとても大切なポイント。

ブドウの色素は主に「アントシアン」です。

「アントシアン」をいかに蓄積するかが鮮やかで深い黒色ブドウには重要です。

ですが、アントシアンの蓄積は高温で低下し、ある程度の低温で促進されます。

ざっくり言ってしまうと、地球温暖化によって以前よりも高温によるアントシアニンの蓄積低下が起こりやすくなっているわけです。

ここからは「ブラックビート」が着色に極めて優れる理由を着色に関わる遺伝子の面から説明していくよ。

少し硬い内容だけど、覚えておいて損はないと思うよ!

ブラックビート 着色機能遺伝子から読み解く魅力

ブドウの着色の有無(アントシアニン蓄積の有無)・強度は、着色遺伝子座に存在するMYBハプロタイプの構成により決まることが分かっています。

※ハプロタイプについて詳しい説明は省きますが、ざっくり言うと単一の染色体上のDNA配列を意味します。

ピオーネやブラックビートは4倍体ブドウに分類されハプロタイプを4つ持ちます。

ハプロタイプは着色機能を持たない「A」、着色機能のある「E1」、E1よりも着色機能の強い「E2」の3種類があります。

近年、着色不良が拡大しているピオーネのハプロタイプは「A/A/E1/E2」

ブラックビートのハプロタイプは 「E1/E1/E2/E2」です。

※黒系品種のMYBハプロタイプの構成は「A/A/E1/E2」、「A/E1/E1/E2」、「E1/E1/E2/E2」の3種類があります。

つまり、ブラックビートは黒系品種としては最高のハプロタイプ構成であり最高の着色機能を持ちます。

緑系のブドウのMYBハプロタイプは着色機能のないAのみ。

赤系品種は着色機能のあるE1が1つ、残りはAといった構成をしています。

ブラックビートの遺伝的優秀さが伝わっていれば嬉しいな!

正直に言って、ブラックビートで着色不良が起きるようであれば、着色良好なブドウは存在しないんじゃないかと個人的には思っているよ。

※「ブラックビート」は着色期前半後半、いずれのステージにおいても「アントシアン」の蓄積量が多く着色が極めて安定して進みます。

ざっくり言ってしまうと、こんな感じ!!

今回は「ブドウ品種 ブラックビート」についてご紹介しました。

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