今回はデラウェアの房づくり 必須作業「ジベレリン処理(2回目)」についてざっくり語っていくよ。
そもそもジベレリン処理とは?
ざっくり言うと「植物ホルモン:ジベレリン」を使って、
①着果を安定させ、種無化
②結実の安定化・果実肥大促進
させる処理だよ。
2回目のジベレリン処理の目的は果粒肥大の促進!
ジベレリン処理をしないと品質の高いブドウを安定して栽培することは難しいんだ。
ブドウ栽培初心者が一番つまずきやすいのが「ジベレリン処理」だと思っているよ。
でも、それは情報が少ないから!
この記事では「デラウェアのジベレリン処理」についてしっかり紹介します。
ジベレリン処理【2回目】の時期
開花10日後
一般的には果粒の大きさが小豆~大豆位の大きさの時期が適期とされています。
まずは時期!ここが大切なポイント!
適期に作業しない果粒肥大や果粉の着生が悪くなっちゃうんだ。
↑の房は果粒肥大が斑でいい見本ではないけれど・・・
房下部分の果粒は小豆~大豆大位の大きさだね。
開花後10日前後で、房全体の果粒がこのくらいの大きさになっていれば作業適期だよ。
ジベレリン処理(2回目)の方法
手順については上の動画を見てもらうのが一番だと思うけれど、文章でもまとめるね。
手順は下のとおり。
①ジベレリン液の調整(ジベレリン濃度100ppm)
デラウェアの場合
ジベレリン粉末(ジベレリン50㎎)小袋を水500mlに溶かせば調整完了です。
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②ジベレリン処理
花穂をジベレリン液に浸漬させればOK。
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ジベレリン液が房に大量に絡みついたままだと、跡が残ることがあります。(これをジベレリン焼けと言います。)
ジベレリン液に浸けた後、余分なジベレリン液はしっかりふるい落としておきましょう。
こうすることで、房に跡が残るリスクを下げることができます。
露地栽培(雨が当たるむき出しの場所での栽培)の場合、ジベレリン処理は雨の日にはできません。
雨の日はジベレリン液が流れちゃうからね。
あとは、ジベレリン液の乾きが遅いと、跡が残りやすいから、曇雨天の処理はできるだけ避けたほうが無難だね。
理想は晴れていて、少し風のある日だよ。
つまり、露地栽培の場合はジベレリン処理は房の状況と天候条件が重ならないと上手くいかないってこと。
毎年ジベレリン処理が上手くいくか神頼みっていうのは嫌だよね。
そういうことも踏まえると鉢植え栽培(あんどん仕立て)は趣味のブドウ栽培としては理想的かもしれないね。
鉢植え栽培ならベランダや軒下で雨除けできるし、房の状況確認やジベレリン処理もサッとできるしね。
●ジベレリン処理はデラウェア栽培 必須作業
●時期は開花10日後(果粒の大きさが小豆~大豆位になったら)
●作業自体はかんたん。大変なのは天候と房状況のタイミング。
●雨よけ栽培ができるのであれば、難易度は大幅に下がる。