シャインマスカット栽培 摘房・摘粒(1回目)


今回はシャインマスカットの房づくり必須作業「摘房・摘粒」について語っていくよ。
シャインマスカット栽培のまとめは↓の記事を見てみてね。

摘房・摘粒作業とは

「ジベレリン処理(1回目)」後、しばらくすると房・果粒の良し悪しが分かってくるから、
良い房・果粒を残して、不要な&望ましくない房・果粒を取り除く作業のことだよ。
ざっくり言うと、【養分を有望な房・果粒に集中させると同時に房の形をデザインする作業】なんだ。
摘房・摘粒の作業時期
【ジベレリン処理 1回目後】 ~ 【ジベレリン処理 2回目まで】


↑↑こんな房は残していてもいいこと無いよ。
バッサリ摘房しよう!

摘房・摘粒のポイント
「品種によって、適切な着房量・1房の着粒数が異なること」を意識する。

着房量については仕立て方や土壌条件、栽培方針によって大きく異なるからノーコメント!
シャインマスカットの場合、1房の理想的な着粒数は「30-40粒」
実際に作業すると、残す粒の少なさに戸惑うと思うけれど、ここでしっかり間引けるかが大事。
まずは摘粒例と房の成長見本をみてみよう!
摘粒例①


摘粒例②


摘粒例③&房の成長見本




↓

初めての場合、摘粒作業はなかなか難しいかもしれません。
大切なことは、一度の摘粒で完璧を目指さないことです。

熟練農家さんは、1回の摘粒でバシッと調整できるんだけど、慣れるまでは少しずつ調整していく方が失敗しにくいね。
まずは1回目の摘粒でざっくり果粒数と房型を調整。
2回目のジベレリン処理後、大きくなった果粒で、もう一度摘粒作業をする方がいいかも。
焦らずゆっくりがポイント!
もう1つ大切なポイントがあります。
摘粒は必ず専用の摘粒バサミを使用しましょう。
摘粒バサミを使用しないと、房を傷つけるリスクが高いです。

摘粒バサミはサボテンの【オートマチックぶどう鋏】がおススメ。
磁石の反発を活用した自動ハンドルは慣れるとやみつきになるよ!
色々種類があるけど【先丸タイプ×そり刃】の↓↓が個人的におススメ!

マグネットタイプじゃなくて、普通の摘粒バサミなら↓↓がおススメ!
摘粒のコツ(取り除く果粒の見極め方)
摘粒のやり方はいろいろ&房の状態もそれぞれですが、1つだけ押さえておきたいポイントがあります。
「上向き・下向き・内向きに発生した顆粒を間引く」
これを徹底するだけで、房の形はかなり良くなります。

ということで今回は「摘房・摘粒」についてご紹介しました。
次の作業はジベレリン処理(2回目)!

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