シャインマスカット栽培 花穂整形(花切り)


今回はシャインマスカットの房づくり必須作業「花穂整形(花切り)」について語っていくよ。
シャインマスカット栽培のまとめは↓の記事を見てみてね。

花穂整形(花切り)とは?

蕾の段階である程度、房型を整えることだよ。
ブドウの房はそのままだと、果粒数が多すぎるんだ。
放っておくと「養分の分散による果実品質の低下」・「房型のいびつさ」を招くよ。



「どのくらい花穂を間引くか」の基準は
シャインマスカットの場合、【3㎝~3.5㎝程度の長さ】と言われているよ。

花穂整形(花切り)の道具

花穂整形は手でもできるけれど、摘粒バサミを使った方がきれいにできるよ。
おススメは↓のオートマチックブドウ鋏(先丸タイプ×そり刃)
磁石の反発を活用した自動ハンドルは慣れるとやみつきになるよ!

マグネットタイプじゃなくて、普通の摘粒バサミなら↓↓がおススメ

さらなる省力化を図るなら、専用の花穂整形器を使おう!
5㎜と7㎜があるけれど、シャインマスカットの場合は7㎜がおススメ!
花穂整形(花切り)の作業時期
開花1週間前~開花直前

時期というよりは、ブドウの生育速度にあわせて、作業していく感じだね。
注意点は開花前に作業すること!
①ブドウの房は、自然状態だと大量の果粒が着くため、間引く必要があります。
②開花にはけっこうな養分が消費されます。
①②より・・・
養分の浪費を抑えるために、開花前に花穂整形を行いましょう。
花穂整形(花切り)の目的
①養分の浪費防止
②房型の調整
③ジベレリン処理の目印作成

①については前文で紹介しているので、省略!
②③について少し詳しく説明していくね。
まずは↓の写真を見てみてみよう。


先端が二股になっとる。それに花穂もめちゃくちゃ長い・・・
こういう場合はどうしたら・・・

このままでは形のいい房に絶対に仕上がらないけれど、花穂整形で形を整えてあげれば、意外と何とかなるんだ!
↓↓こんな感じ!



意外と二股・三又の奇形房は多いからね。
もう1個見本でやってみようか。




こんな感じ!

なるほど。

次は【③ジベレリン処理の目印作成】について!


こんな風に花穂整形の時に、2つ子房を残しておいて、ジベレリン処理の目印にするよ。
シャインマスカットの場合、2回ジベレリン処理を行うんだけど、どの房でジベレリン処理を行ったか分からなくなることがあるんだ。
ジベレリン処理を行うたびに、残しておいた目印を取り除いていけば、房ごとにジベレリン処理を何回行っているかが確認できるよね。
花穂整形(花切り)をしないとどうなるか

百聞は一見に如かず!
花穂整形をしないと↓↓こんな風になってしまうよ。


なんやこれ!?

記事の冒頭で、
【ブドウの房は自然のままだと、果粒数が多すぎる】
【放っておくと養分の分散による果実品質の低下・房型のいびつさを招く】
って話したけど、ご覧の通りだよ。
花穂整形は房づくりの始まりの作業。
最初の作業をさぼった房は、いい房には絶対にならないよ。

ということで今回は「ブドウ 花穂整形の必要性」についてご紹介しました。
次の作業はジベレリン処理(1回目)!

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