今回はブドウの房づくりには必須作業「花穂整形」についてシャインマスカットの場合でざっくり語っていくよ。
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花穂整形とは?
「花きり」とも呼ばれるね。
蕾の段階である程度房型を整えることだよ。
ブドウの房は自然のままだと、果粒数が多すぎるんだ。
放っておくと「養分の分散による果実品質の低下」・「房型のいびつさ」を招くよ。
恐らくだけど、このままだと果粒は100粒以上!
でも、シャインマスカットの理想的な房の果粒数は35-40粒。
つまり、自然のままだと果粒数が多すぎるってこと。
↓
「どのくらい花穂を間引くか」の基準は
【シャインマスカットの場合、3㎝~3.5㎝程度の長さ】と言われているよ。
大体こんな感じ!
この状態でも蕾の数は目標とする35-40個よりも多いね。
この後、摘粒作業を行って房型を整えていくよ。
花穂整形のやり方・ポイントついてはこちらの動画をチェック!
花穂整形の時期
開花1週間前~開花直前
時期というよりはブドウの生育速度にあわせて、作業していく感じ!
注意点は開花前に作業すること!
①ブドウの房は、自然状態だと大量の果粒が着くため、間引く必要があります。
②開花にはけっこうな養分が消費されます。
↓
①②より・・・
養分の浪費を抑えるために、開花前に花穂整形を行いましょう。
花穂整形の目的
①養分の浪費防止
②房型の調整
③ジベレリン処理の目印作成
①については前文で紹介しているので、省略!
②③について少し詳しくご紹介。
まずはこの写真を見てみて!
先端が二股になっとる。
こういう場合はどうしたら・・・
このままでは形のいい房に絶対に仕上がらないけれど、
花穂整形で形を整えてあげれば、意外と何とかなるんだ!
↓↓こんな感じ!
↓
意外と二股・三又の奇形房は多いからね。
もう1個見本でやってみようか。
↓
↓
こんな感じ!
作業の様子は↓↓の動画を見てもらうとイメージしやすいかも。
なるほど!
次は【③ ジベレリン処理の目印作成】について!
まずは花穂整形後の↓↓の写真を見てみて!
根元に2つ子房を残しておいてジベレリン処理の目印にするんだ。
シャインマスカットの場合2回ジベレリン処理を行うんだけど、どの房がジベレリン処理を行ったか分からなくなることがあるんだ。
ジベレリン処理を行うたびに残しておいた子房を取り除いていけば、房ごとにジベレリン処理を何回行っているかが確認できるよね。
その目印づくりにも「花穂整形」は一役買っているよ。
●ブドウの房は自然状態では果粒数が多すぎる。
●「蕾の段階で効率的に養分の集約を行う」・「房型の調整」が花穂整形の目的
●美しい・美味しいブドウづくりには必須作業
ということで今回は「ブドウ 花穂整形 の必要性」についてご紹介しました。
次はジベレリン処理(1回目)!