今回は園芸店で購入したオリーブを例に、
ざっくりとせん定について語っていくよ。
せん定の時期と目的
■時期
1月~3月上旬
■目的(木の骨格を育成する場合)
〇樹形の調整(骨格となる主枝の育成)
せん定の作業手順(概要)
鉢植え栽培で木の骨格を育成する場合のせん定は
〇骨格枝と競合する枝を間引き、木の骨格を整理する。
〇樹形を乱す枝を間引き、樹形を調整する。
基本的にこれだけです。
せん定する木の樹形によってパターンはそれぞれ!
だけど、基本的な考え方は一緒だと思うよ。
動画もあるから、作業の様子を見たい人は動画も見てみてね。
①せん定作業前
まずは木の骨格を決めよう!
木の骨格が決まれば、骨格の育成を邪魔する枝もイメージしやすいよ。
この木はピンク色の線でマークした枝を骨格にしてせん定を始めるよ!
なるほど!
樹形のイメージがつかみやすいな。
でしょ?
あとは骨格を基準に「競合する枝」・「樹形を乱す枝」をバッサリと間引いていくよ。
↓
②骨格とする枝と競合する枝を間引く
これだけでもだいぶすっきりするな。
ね。
この木だと根元から発生している枝は不要に思えるから、
次は木の根元を整理していこうか。
③樹形を乱す枝を間引く
↓
あとは、
内向枝(木の内側向きに伸びた枝)や徒長枝(上向きに強く伸びた枝)になりそうな枝を間引いて樹形を調整しよう。
あわせて、混み合っている箇所の枝も整理していこう!
↓
せん定するまでイメージしにくかった木の骨格が見えるようになったな!
これにてせん定は完了!
あとは木の骨格に支柱を添えて固定すればOK!
↓
せん定前は木の骨格がイメージしにくくて今後の木の育成方針が見えにくかったけど、
木の骨格がはっきりすると今後の仕立てイメージもグッとはっきりしてくるね!
↓
せやな!
でも、こんなにバッサリせん定して大丈夫か?
この木は木の骨格を育成途中だからね。
木の骨格をはっきり決めずに中途半端にしていると、よく分からない樹形になってしまって管理が大変になるから、最初のうちに木の骨格をはっきりさせたほうが将来的に良い方向に働くことが多いんだ。
なんでも最初が肝心!
それに残しておいた枝からまた枝葉が発生するから!
骨格がはっきりしてから枝葉の育成を進めたほうが管理もしやすいよ。
なるほどな。
ということでまとめ!
●まずは木の骨格を決める。
●木の骨格が決まったら、骨格枝を基準に「骨格枝と競合する枝」・「樹形を乱す枝」を整理する。