今回は果樹栽培ではなく、野菜栽培に関するお話!
動画でも紹介しているから良ければ見てみてね!
野菜栽培に関する情報はたくさんあるけれど、逆に初心者には情報量が多すぎて、分かりにくいこともあるかもしれません。
そこで
【ちょっと間違っていても大丈夫】
【まずは楽しく収穫まで】
をテーマに野菜栽培について、ふんわりした情報をお届けします。
なあなあ。
今まで鉢植え栽培で色んな果樹を栽培してきたやん?
野菜栽培もやってみんか?
そうだねぇ・・・
僕の専門は果樹だからなぁ・・・
それなら果実を収穫する野菜【果菜類】から始めたらいいやん。
!!
いいこと言うね。おっちゃん!
いっちょやってみよっか!
よっしゃ!
【栽培ガイド】のページにて果樹品目の栽培ガイドをまとめています。
鉢植えキュウリ栽培 【植え付け~収穫まで】
まずは植え付け!
初心者は種から栽培するより、苗から栽培するほうが失敗しにくいね。
ということで今回は苗から栽培していくよ!
キュウリ苗の植え付けポイントは↓↓のとおり!
【植え付け適期】
霜の心配がなくなり、最低気温が10℃以上になったころ。
※一般地では5月上中旬ごろとされますが、地域によります。
【苗】
本葉2〜3枚の若い苗を植えつけます。
※本葉2~3枚程度の若い苗を植えつけると、活着がスムーズになり初期の生育を安定しますが、多少遅れても大丈夫です。
(個人的には多少遅れても、大きな問題にはならないと思っています。)
【植え付け容器】
植木鉢でもプランターでもOKですが、15L以上の体積の容器を使用しましょう。
植え付け容器の大きさが小さいと収穫量が極端に少なくなってしまいます。
【土】
野菜用の培養土であれば大丈夫です。
ただし、土代をケチるのはおススメしません。
【その他必要なもの】
●鉢底石または鉢底ネット
●支柱
●肥料(緩効性肥料であればOKです)
●ジョウロ
●スコップなどの土入れ

植え付けできたら、水をたっぷりあげればOK!
肥料はあげんでいいんか?
培養土にも肥料成分は入っているから植え付け時は肥料をあげなくてもいいかな?と思っているよ。
植え付けから2週間程度たって、根っこが土になじんだら肥料をあげるのが個人的にはいいと思っているんだ。
なるほどな。
あとはビニールや肥料袋を活用して風よけをしておくと、生育が安定するよ!保温効果も期待できるね。
↓↓こんな感じ!


植え付け後の管理のポイントはこの4つ!
①【2週間に1回程度、緩効性肥料を軽く一掴み】
②【枝は支柱にこまめに誘引】
③【根元から数えて3〜5節くらいの位置の花・脇芽は間引く】
④【6節芽以降の脇芽から伸びた枝(子づる)に花・果実がついたら、そこから葉っぱ2枚残しで摘芯】
とりあえずこれくらい!
もっといろいろあるやろ?
あるにはあるけれど、最近は情報であふれかえっていて、逆に分かりにくい気がするんだよね。
そんなに細かいこと気にしてたら楽しくないじゃんね。最初は気軽に栽培を楽しむことが大事かなって。
ちょっと間違ったって何とかなるし。まずは収穫まで楽しんで、次はもっと上手に栽培したいってなったら、少しずつ勉強したり試してみたりすればいいんだよ。
せやな!
①【2週間に1回程度、緩効性肥料を軽く一掴み】
キュウリは比較的肥料を多く必要とする野菜です。
鉢植えの場合、肥料の流亡も大きいため、2週間に1回程度緩効性肥料を軽く一掴み(植えつけた土の量1Lに対して1g程度。つまり10Lの容器であれば10g)あげるといいでしょう。

肥料の量は正確に測らんでもええで!
ざっくりで大丈夫や!
②【枝は支柱にこまめに誘引】
キュウリは枝の成長が早く、放っておくとすぐに枝が支柱を飛び出し、垂れさがっていきます。
鉢植え・プランター栽培では栽培スペースが限られるため、こまめに枝を誘引し支柱を最大限活用することが収穫量を増やすポイントです。


③【根元から数えて3〜5節くらいの位置の花・脇芽は間引く】
植え付け後、枝が成長してくると、まだ株は小さいのに根元の3~5節くらいの位置から花や脇芽が出てきます。
この時点では株には花や脇芽に養分を回す余裕はないため、早めに間引いておきましょう。まずは株の骨格となる「親づる」に養分を回すことが大切です。
6節目以降の花は間引かず、果実をならせていきますが、最初の数本は少し小さめの段階で若採りしておきましょう。こうすることでまだ未熟な株が弱るのを防ぎ、株の成長と収穫量UPを促します。

難しく考えんと【株元の脇芽と花は間引く】【最初の数本は意識的に若採り】これでOKや!
④【6節芽以降の脇芽から伸びた枝(子づる)に花・果実がついたら、そこから葉っぱ2枚残しで摘芯】
6節目以降の脇芽は育成し、子づるとして活用します。
それぞれの子づるにも果実をつけていきますが、子づるに果実がついたら、そこから葉っぱ2枚残して摘芯を行いましょう。
それぞれの子づるにつく、果実の数を制限することで、果実品質が良くなります。
子づるを短く管理することで、葉が込み合うことを押さえ、病害虫の被害を押さえる効果もあるで!
とにかく、親づるから出てきた子づるは果実がなったら、そこから葉っぱ2枚残しで摘芯すればええんや!
植え付けから40~50日もすれば、収穫も本格化してくるね。
キュウリはざっくり開花から1週間が収穫適期!
放っておくと大きくなりすぎて味が悪くなるから、適度な大きさになったらどんどん収穫していこう!
その方がキュウリの株も衰弱しないから、長ーく・たくさん収穫できるよ!
最後にキュウリの病気についても紹介するね!
【べと病】
キュウリの代表的な病害。
葉っぱにだけ症状が現れる。
降雨による泥はねが原因で感染することが多く、下位葉から発生することが多い。
【症状】
葉脈を境に黄色の角形病斑ができ、健全部と病斑部がモザイク状となる。発生初期は下位葉に発生するが、次第に上位葉にも病斑が発生し、株全体に広がる。
【防除】
べと病は気温が高いときは大きな問題となりません。
【気温が比較的低く(20℃~25℃)、多湿の環境】で発生のピークを迎えます。
つまり、梅雨時期 と秋雨時期が要注意時期となります。6月~7月にこまめな薬剤散布を行うことが最も効果的です。
多湿条件を好むため、茎や葉っぱが込み合っていると発生が助長されます。風通しのよい状態に整えてあげることも大切です。
【べと病になってしまったら】
①発症した葉っぱを取り除く
取り除いた葉っぱは園地外で処分しましょう。
発症した葉っぱを取り除くときに、使用したハサミを健全部位に使用すると、ハサミを介して切り口から、べと病が広がる恐れがあります。使用した道具はしっかり消毒しましょう。
②べと病に登録のある薬剤を散布
べと病対策の基本は薬剤散布による予防!
薬剤は色々あるけれど、ダコニールは持っておいて損はないと思うよ!
毎年栽培を重ねることで情報をアップデートしていくから、良ければまた見てみてね!