第1章:植え付け前
さすがに無理かのう・・・
おっちゃん、どうしたの?
おう!
今度は母ちゃんから「家でリンゴ狩りがしたい」って頼まれてな。
リンゴって青森県とか東北地方が産地じゃろ?
それに家庭果樹のイメージが無いから、さすがに家でリンゴ栽培は無理かと思ってな。
母ちゃんにどう断ろうか考えとったんよ。
なるほどね。
今までモモ・イチジク・ブルーベリーといろいろと教えてもらったが、
さすがにリンゴ栽培は難しいじゃろ?
たしかにリンゴは栽培が難しい部類の品目ではあるけど、仕立て方とポイントを押さえれば意外と気軽に栽培できるよ。
↓↓こんな感じ!


リンゴって家でも栽培できるんか・・・
(それにこの仕立て方、コンパクトで良さそうじゃ、これならワシでも栽培できるかもしれん)
頼む!
このリンゴ栽培の方法をワシに教えてくれ!
いいよ!
それじゃあ今回は一緒にリンゴ栽培をやってみよっか!
いつもありがとうなぁ!
今度焼肉おごるわ!
準備するもの
【 必 須 】
□ 苗木
□ プランター(容量:50L程度)
□ 培養土 ※果樹専用でなくてもOK。野菜用の培養土の場合、赤玉土(小・中)をブレンドします。
□ 鉢底石 ※赤玉土(大)で代用OK。
□ 緩効性肥料
□ 土入れ(スコップ)
□ せん定ばさみ
□ 水やり容器(ジョウロ等)
【 あるとよいもの 】
□ イボ竹支柱
□ 麻ひも ※麻ひもでなくてもよいですが、麻ひもがおススメです。
□ 予備のプランター ※土のブレンドをする場合必要です。
□ 水分計 ※水やりのタイミングで迷いません。鉢植え果樹栽培の初心者には強くおススメします。
□切り口癒合剤
【コラム】水やりについて
鉢植え果樹を失敗する意外な原因が「間違った水やり」です。
水管理について「絶対にこう!」といった明確な基準はありません。
木の様子を確認しながら感覚的に行うのが普通です。
この感覚が曲者で栽培初心者は
「水のやりすぎ」→「根腐れによる生育不良」→「水不足と勘違いしさらに水やり」の負のスパイラルに陥りやすいのです。
よく
鉢土の表面が乾いたら、しっかり水やり
と言われますが、ざっくりとした目安があった方が初めての栽培では安心できるかと思います。
あくまでも私の基準ですが、
春:2~3日に1回
夏:毎日
秋:2~3日に1回
冬:10日~14日に1回
としています。
基本的に鉢内部が乾いたら水やりをするわけですから、「視覚的に鉢内部の水分状態を知ること」ができれば水やりの不安はかなり解消されます。
その場合は「水分チェッカー」を使用しましょう。
色々な商品が発売されていますが、個人的なおススメはキャビノチェ株式会社の「SUS TEE」です。
よければ鉢植え果樹に取り入れてみてください。