サクランボ

お家でサクランボ栽培【品目紹介】

yakumokaju
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サクランボ栽培概要

サクランボは特に女性人気の高い品目です。

その果実の美しさからよく宝石に例えられ、贈答用に使用されます。

栽培に要求される条件が多いこと、病害虫被害の発生リスクが高いことから栽培難易度は高めです。

※サクランボ(オウトウ)には「甘果オウトウ」・「酸果オウトウ」・「中国オウトウ」の3系統がありますが、やくも果樹研究所ではいわゆるサクランボにあたる「甘果オウトウ」についてご紹介します。

サクランボは、他の果樹と比べて栽培に要求される条件が、非常に多い品目です。

①水はけのよい土壌(鉢植え・プランター栽培の場合はOK)

②冷涼な地域

③雨よけ

④鳥よけ

サクランボは基本的に同じ品種同士では受粉しないため、受粉樹が必要です。

品種同士で受粉の相性もあるため、栽培前に確認しておきましょう。

それ以外にも単純に作業量が多いため、総合的な難易度はかなり高めです。

●栽培適地:年平均気温が7℃~12℃の冷涼な地域

※冷涼な地域以外でも栽培できますが、低温要求時間(7.2度以下の時間が約1400時間)を満たす地域。

※低温要求時間は品種によって若干異なります。

※6月~7月に雨が少ない地域。

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サクランボ おススメ品種

紅きらり

①サクランボとしては珍しい1本で果実がつく品種。

※通常サクランボは受粉樹を別途準備しないと果実がつきません。

②食味良好

とお家でのサクランボ栽培におススメです。

1本で果実がつく品種!

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おススメの仕立て方

お家でサクランボを栽培する場合は、

①栽培管理のしやすさ

②樹形のイメージがしやすい

ことから、エスパリエ仕立てをおススメしています。

プランターリンゴ栽培 エスパリエ仕立て(樹形見本)
プランターサクランボ栽培 エスパリエ仕立て

エスパリエ仕立ては、平面的な仕立てのため、奥行きが小さく、軒下などで雨よけ栽培することが可能です。

病気のリスクを抑えつつ、コンパクトに栽培することができます。

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栽培時の注意点

  1. 栽培適地が狭い
  2. 雨よけ・鳥よけが必要
  3. 基本的に受粉樹が必要

①栽培適地が狭い

サクランボの大産地は山形県です。

それには理由があり、

①「年間平均気温が7~12℃」

②「冬の休眠期に7.2度以下の時間が約1400時間確保できること」

③「熟期の6月に雨が少ないこと」

これらの条件を満たせる地域が日本にはあまりないためです。

栽培適地でなくても栽培は可能ですが、②低温要求時間を満たせないと安定栽培は厳しいかもしれません。

雨よけ・鳥よけが必要

サクランボは熟してきた果実に雨が当たると果皮が割れてしまいます。

綺麗な完熟果を収穫するには雨除けが必要です。

サクランボは鳥よけしないと、あっという間に取りに食べられてしまいます。

鳥よけも必要です。

基本的に受粉樹が必要

サクランボは同じ品種同士では受粉しにくいため、受粉樹が必要です。

品種同士で受粉の相性があるため、組み合わせも確認する必要があります。

おススメ品種の「紅きらり」は、1品種でも果実がつく珍しいサクランボです。

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サクランボ栽培ガイド

サクランボ栽培をやってみたい!

サクランボ栽培してみようかな?

と思ってくれた方は、ぜひ栽培ガイドをご覧ください!

栽培のポイントを細かくまとめています!

ここまで読んでくれた方に、

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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