モモ

鉢植えモモ(植え付け1年目) せん定

yakumokaju

今回は「鉢植え栽培 モモ(植え付け1年目)のせん定」について語っていくよ。

この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。

動画の方が作業の雰囲気は伝わりやすいかもしれません。

モモの栽培ガイドは↓↓を見てみてね!

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せん定の時期と目的

作業時期12月下旬~2月下旬

落葉直後のせん定はおススメしません。

葉で作られた養分は貯蔵養分として幹・根に蓄えられます。その養分移動には1か月程度必要です。

落葉してから1か月程度待ってから作業を行いましょう。

目的(植え付け1年目のせん定の場合)

①樹形の調整(骨格となる主枝の育成)

②病害虫被害の抑制(樹内部の日当たり・風通しを改善し病害虫の発生を抑える)

モモの着果習性

収穫量や果実品質を高めるためには、多くの技術が必要ですが、かなりざっくり言ってしまうと、枝をどこで切っても花芽は残ります。

モモの着果習性

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せん定の作業手順(概要)

植え付け1年目のせん定はとてもシンプルです。

①骨格とする枝と重なり合う枝や競合する枝を優先的に間引く。

②骨格とする枝の先端を軽く(今年伸びた枝の1/4~1/3程度の量)切り返す。

基本はこれだけです。

作業の雰囲気は、絶対動画の方が分かりやすいから見てみてね!

せん定作業前

①まずは主枝と重なりそうな枝を間引きます。

これが

こんな感じ

別の主枝と重なっている枝もせん定します。

良い花芽がついていたので、今年は果実をつける枝として少し残します。

主枝の先端を軽く切り返します。

ポイントは2つ!

①先端は必ず1本に

②先端は必ず切り返す

①枝先端は必ず1本に

枝の先端では二股・三又・それ以上の競合枝(勢力争いをする枝)が毎年出てきます。先端部の競合枝を残しておくと、

「養分の競合により先端が弱る」

「樹形を乱す」

「せん定作業が煩雑になる」といった問題が発生します。

先端は迷わず1本にしましょう。

主枝の先端は必ず切り返す

軽く(今年伸びた枝の1/4~1/3程度の量)切り返すことで枝の成長を促します。

枝の切り口断面の保護

農家さんは「切り口断面が500円玉より大きいかどうか」を切り口保護の判断基準にしていることが多いかな。

切り口断面が500円玉より大きければ保護する。みたいな感じだね。

切り口からの保護はトップジンMペーストがおススメ!

これにてせん定完了!

せん定について、理論からしっかり理解したい人は↓↓の記事を見てみてね!

せん定理論についてはこちら!
果樹栽培 せん定の基礎【徹底解説】
果樹栽培 せん定の基礎【徹底解説】

せっかくだから、おススメのせん定バサミも載せとくね。

「女性は小さめのNO.101」・「男性は通常サイズのNO.103」がおススメ。

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栽培ガイド

モモ栽培をやってみたい!

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と思ってくれた方は、ぜひ栽培ガイドをご覧ください!

栽培のポイントを細かくまとめています!

ここまで読んでくれた方に、

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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