鉢植えモモ(植え付け1年目) せん定


今回は「鉢植え栽培 モモ(植え付け1年目)のせん定」について語っていくよ。

モモの栽培ガイドは↓↓を見てみてね!


せん定の時期と目的
作業時期:12月下旬~2月下旬
落葉直後のせん定はおススメしません。
葉で作られた養分は貯蔵養分として幹・根に蓄えられます。その養分移動には1か月程度必要です。
落葉してから1か月程度待ってから作業を行いましょう。
目的(植え付け1年目のせん定の場合)
①樹形の調整(骨格となる主枝の育成)
②病害虫被害の抑制(樹内部の日当たり・風通しを改善し病害虫の発生を抑える)
モモの着果習性
収穫量や果実品質を高めるためには、多くの技術が必要ですが、かなりざっくり言ってしまうと、枝をどこで切っても花芽は残ります。

せん定の作業手順(概要)
植え付け1年目のせん定はとてもシンプルです。
①骨格とする枝と重なり合う枝や競合する枝を優先的に間引く。
②骨格とする枝の先端を軽く(今年伸びた枝の1/4~1/3程度の量)切り返す。
基本はこれだけです。

作業の雰囲気は、絶対動画の方が分かりやすいから見てみてね!

①まずは主枝と重なりそうな枝を間引きます。




別の主枝と重なっている枝もせん定します。


②主枝の先端を軽く切り返します。




ポイントは2つ!
①先端は必ず1本に
②先端は必ず切り返す
①枝先端は必ず1本に
枝の先端では二股・三又・それ以上の競合枝(勢力争いをする枝)が毎年出てきます。先端部の競合枝を残しておくと、
「養分の競合により先端が弱る」
「樹形を乱す」
「せん定作業が煩雑になる」といった問題が発生します。
先端は迷わず1本にしましょう。
主枝の先端は必ず切り返す
軽く(今年伸びた枝の1/4~1/3程度の量)切り返すことで枝の成長を促します。

③枝の切り口断面の保護


農家さんは「切り口断面が500円玉より大きいかどうか」を切り口保護の判断基準にしていることが多いかな。
切り口断面が500円玉より大きければ保護する。みたいな感じだね。
切り口からの保護はトップジンMペーストがおススメ!


これにてせん定完了!
せん定について、理論からしっかり理解したい人は↓↓の記事を見てみてね!


せっかくだから、おススメのせん定バサミも載せとくね。
「女性は小さめのNO.101」・「男性は通常サイズのNO.103」がおススメ。
栽培ガイド
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と思ってくれた方は、ぜひ栽培ガイドをご覧ください!
栽培のポイントを細かくまとめています!



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