今回はデラウェアの房づくり 必須作業「ジベレリン処理(1回目)」についてざっくり語っていくよ。
そもそもジベレリン処理とは?
ざっくり言うと「植物ホルモン:ジベレリン」を使って、
①着果を安定させ、種無化
②結実の安定化・果実肥大促進
させる処理だよ。
ジベレリン処理をしないと品質の高いブドウを安定して栽培することは難しいんだ。
ブドウ栽培初心者が一番つまずきやすいのが「ジベレリン処理」だと思っているよ。
でも、それは情報が少ないから!
この記事では「デラウェアのジベレリン処理」についてしっかり紹介します。
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ジベレリン処理【1回目】の時期
満開予定約14日前
一般的には展葉10〜12枚の時期で、花穂の先端部分の蕾が離れた状態とされています。
※地域・栽培方法により適期の状態が若干違うため、判断が難しいです。
まずは時期!ここが最大の難所。
そもそも満開予定約14日前が分からない!って人が多い気がしているよ。
展葉10~12枚の時期と言われるけれど、その時期の花穂の状態はこんな感じ↓
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「花穂の先端部分の蕾が離れた状態とはこれなのか?・・・」
って多くの人がなると思うんだよね。
実際、栽培方法や気候によって状態が若干違うので、不安定な部分はあります。
そこでおススメなのが、「デラウェアの産地で公開されている適期予測」を参考にすること。
例えば、「大阪府立環境農林水産総合研究所様」が「露地デラウェアのジベレリン処理適期予測」公開してくださっているよ。
地域・栽培状況によって開花時期は異なるから、
あくまでも参考とし、木の状態を見ながら作業時期を判断するべきだけど、こういった情報を公開いただいているおかげで作業適期の見極めはしやすくなっているよ。
あとは栽培を重ねて自分の開花予測精度を高める感じ!
ジベレリン処理(1回目)の方法
手順については上の動画を見てもらうのが一番だと思うけれど、文章でもまとめるね。
手順は下のとおり。
①ジベレリン液の調整(ジベレリン濃度100ppm)
デラウェアの場合
ジベレリン粉末(ジベレリン50㎎)小袋を水500mlに溶かせば調整完了です。
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少し高いですが、フルメット液剤を加えるとジベレリン適期の幅を拡大することができます。
※入れなくても問題はありませんが、入れたほうが効果が安定します。
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②ジベレリン処理
花穂をジベレリン液に浸漬させればOK。
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露地栽培(雨が当たるむき出しの場所での栽培)の場合、ジベレリン処理は雨の日にはできません。
雨の日はジベレリン液が流れちゃうからね。
つまり、露地栽培の場合はジベレリン処理は花穂の状況と天候条件が重ならないと上手くいかないってこと。
毎年ジベレリン処理が上手くいくか神頼みっていうのは嫌だよね。
そういうことも踏まえると鉢植え栽培(あんどん仕立て)は趣味のブドウ栽培としては理想的かもしれないね。
鉢植え栽培ならベランダや軒下で雨除けできるし、花穂の状況確認やジベレリン処理もサッとできるしね。
●ジベレリン処理はデラウェア栽培 必須作業
●時期は満開予定約14日前
●作業自体はかんたん。大変なのは天候と開花状況のタイミング。
●雨よけ栽培ができるのであれば、難易度は大幅に下がる。