イチジク

イチジク重要害虫「カミキリムシ」 症状と対策

yakumokaju

今回は「イチジク 重要害虫 カミキリムシ」について語っていくよ。

この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。

動画の方が作業の雰囲気は伝わりやすいかもしれません。

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イチジク重要害虫!

カミキリムシについて

イチジク栽培している人は皆恐れている害虫、それが「カミキリムシ」です。

カミキリムシは卵をイチジクの木内部に植えつけ、幼虫が木の中を食い荒らします。

カミキリムシ被害を放っておくと、最悪の場合、被害樹が枯れるだけでなく、周囲のイチジクへも甚大な被害を及ぼします。

つまり、絶対に防除しなければいけない害虫です。

クワカミキリ
キボシカミキリ

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定期的な見回りが大切!

カミキリムシ被害の確認方法

カミキリムシは樹皮をかじり、枝内部に卵を植えつけます。

枝をかじられた場合は、卵を産み付けられていることを疑いましょう

カミキリムシの幼虫は枝内部を食害します。

下記写真のように木くず・食ふんが発生した場合は枝内部に幼虫がいる証拠です。

カミキリムシの幼虫が出した木くず・食ふん
カミキリムシの幼虫(たまたま外に出ていた)
幼虫 拡大写真
注意点

カミキリムシは発生初期に対応できず、見落とすと被害が深刻化します。

成虫の発生時期と産卵時期を意識し、産卵時期にはカミキリムシ被害を警戒することが大切です。

成虫の発生時期:5~10月

産卵時期の目安:6月~10月

※産卵時期には、カミキリムシがかじった跡や幼虫の木くず・食糞がないか、定期的に確認しましょう。

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カミキリムシへの対応策

枝から木くず・食ふんが出ていたら、カミキリムシの幼虫が木の中にいる証拠です。

木くず・食ふんの出ている穴に園芸用キンチョールを突き刺し、容赦なく吹き付けましょう。

木くず・食ふん(カミキリムシの幼虫がいる証拠)
木くず・食ふんを取り除くと、幼虫があけた穴が出てきます。

園芸用キンチョールEを木内部に注入し、幼虫を殺虫。

園芸用キンチョールEを噴射すると、食害穴から勢いよく薬液が跳ね返ってくることがあります。

マスクや保護メガネを着用し、身を守りましょう。

被害の程度によっては被害部分を切除し、枝の出し直しも検討します。

放ったらかしはNGです。

被害がひどい・継続する場合はガットサイドSを使うのもありです。

イチジクに塗布することでカミキリムシの産卵を防ぐことができます。

ガットサイドSは2026年9月末で販売終了予定です。

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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