お家でカキ栽培【品目紹介】

カキ栽培概要
家庭果樹の代表ともいえる品目です。
大別すると「渋柿」・「甘柿」に分類されます。
懐かしい甘さから秋になると定期的に食べたくなる果樹です。
栽培難易度も比較的低く、取り組みやすい品目です。





カキ おススメ品種
- 富有(ふゆう)※完全甘柿
- 太秋(たいしゅう)※完全甘柿
- 西条(さいじょう)※完全渋柿
富有(ふゆう)※完全甘柿
「カキと言えば富有・「富有と言えばカキ」と言えるほど有名な品種です。
日本で一番多く生産されているカキ品種です。


太秋(たいしゅう)※完全甘柿

非常に美味しい品種です。
美味しさの理由はその食感です。「ナシのようにシャクシャクした食感は食べていて楽しく、果汁も多く糖度も高い」と食味面で言うということがありません。
欠点として「果実に汚れが出やすいこと」・「着果が安定しないこと」があります。
ちょっと栽培しにくいですが、お家でカキの高級品種を栽培するのはロマンがあります。

西条(さいじょう)※完全渋柿

渋ガキの中で一番のおススメ品種です。理由は「美味しいから」です。
渋ガキの良さは「果汁が多く柔らかい。甘ガキには無い食味」です。
西条(さいじょう)はその極地だと思います。糖度高くねっとりとした食感は「マンゴー」を彷彿とさせます。
ただ、致命的な弱点があります。
「渋抜き」してから極端に日持ちしません。
それゆえ市場に出回りにくく、主要産地以外ではめったにお目にかかれません。だからこそ栽培をおススメします。

おススメの仕立て方
色々な仕立て方がありますが、
結論、開心自然形がおススメです。


外観・収穫量・果実品質のバランスが良く、家庭果樹として柿を栽培するのであれば、開心自然形一択だと思います。
栽培時の注意点
- 「甘柿」・「渋柿」がある。
- 「渋柿」は「渋抜き」しないと食べられない。
①甘柿・渋柿について
意識していないと、植えてから意外と困ってしまうことがあります。
甘柿・渋柿はそこから完全・不完全に分類され、4種類の区分があります。
完全甘柿:種の有無に関係なく常に甘くなる
不完全甘柿:種が十分入ると甘くなる。
不完全渋柿:種が入っていても、渋み部分が多く、渋抜きしないと食べられない。
完全渋柿:種の有無に関係なく常に渋い。渋抜きしないと食べられない。
スーパーで販売されている「渋ガキ」は当然「渋抜き」されています。
このことを意識せず、「この品種が美味しいから」という理由で渋ガキを栽培すると、渋抜きで意外と苦労します。
②「渋柿」は「渋抜き」しないと食べられない。

一番身近な「渋抜き」は干し柿にすることです。
干さずに渋を抜く場合は「お湯につける」「ドライアイス処理」「アルコール処理」といった方法があります。
※市場流通品は基本的に「ドライアイス処理」です。
カキ栽培ガイド

ここまで読んでくれた方に、
最後におススメの書籍をご紹介!

【NHK趣味の園芸シリーズ】を買えば、家庭カキ栽培ではほぼ困らないと思います!